
山と感覚
ネパール旅日記 vol.2

山岳収集家
鈴木優香
山に咲く花を求めて、ネパール中部のランタン谷を訪れました。
移動日を含めて9日間のトレッキングです。

トレッキングの起点の村、シャブルベシへ向かうバス。

歩き始めは樹林帯から。

生い茂る緑が美しい。

標高3,000mを超えたあたりから、ちらほらと花が咲き始める。

トレッキング中は、シンプルな造りのロッジに泊まる。


部屋の中はこんな雰囲気。

ロッジに着いたら、まずはティータイム。ミルクティーかブラックティーがお気に入りで、よく飲んだ。どちらにも砂糖をたっぷり入れる。




動物たちとの出会いも楽しみのひとつ。

標高3,500mのランタン村。あちこちで馬やヤクが草を喰み、ほのぼのとした光景が広がっている。 2015年の地震で大きな被害を受けたが、新しい家やロッジも建てられ、少しずつ復興が進んでいる。



ランタン村から先は、一面の花畑が広がっていた。新しい花を見つけては写真を撮るので、なかなか前へ進めない。

黄色い花の群生がきれいな場所で、ガイドが撮ってくれた一枚。

標高3,850mにあるキャンジンゴンパ。ネパールの夏は雨季だが、歩いている途中に雨に降られたのはたった1時間だけだった。



さらに標高を上げると植物の背丈は低くなり、厳しい環境に順応した姿になる。
山の斜面を埋め尽くす花を眺めながら歩く時間は、本当に幸せだった。


標高4,700mのキャンジン・リ。
数日前までこの場所に居たなんて、なんだか信じられません。
山の時間があまりに充実していたので、カトマンズの街に下りてきた今は抜け殻のような状態に。
これから写真を整理して、花の名前も調べつつ、この旅を少しずつ振り返っていきたいと思います。
vol.3は、山の中で食べたものについてお届けします。
連載
山と感覚の扉

山岳収集家
鈴木優香
山は日常にはない美しい瞬間を与えてくれる場所と語る鈴木優香さんと、彼女らしさの素をつくる山登りとともにある食事。