連載
世の中の事や人の事を想い、本と人をつないでいく木村綾子さんと、彼女らしさの素をつくる、本から影響を受けた食事。
昭和の子ども
こっくりさんを知っているだろうか。昭和の小学生の、主に女子のあいだで流行っていた占いあそびだ。こっくりさんは狐の霊で、ある方法でその霊を呼び寄せることに成功すると、質問や悩みに答えてもらえる。いわゆる降霊術だ。子どもの頃、私たち昭和の子どもはこっくりさんを放課後よくやった。放課後がう...
正解がわからない
何年、何十回と作っていても、正解がわからない食べ物がある。たとえばハンバーグ。私の作る...
ていねいな暮らし、生活の知恵
「『ていねいな暮らし』してるね」と言われて、ちいさな違和感を覚えた。この冬はじめた干し野菜の話だ...
ナニーシェ!
どこに着くのかわからないまま旅に出た。かつて『世界ウルルン滞在記』というドキュメンタリー番...
某月某日、スーパーオオゼキ
◎9月某日、スーパーオオゼキモモショウニク2マイ¥480、トリ¥214、トリ¥217、リンゴ¥199、生椎...
あの日から続いていた私の知らないいくつかのこと
品川駅で突然声をかけられた。振り返ると一人の女性が立っていて、声をかけてはみたものの、自分の...
夏の記憶を更新せよ
文章を書くときには、読んだ人が楽しくなるような、読んで良かったなと(までいかなくとも、いい暇つぶ...
私の家、私の家族
家族と暮らした年月よりも東京暮らしが長くなってずいぶん経つ。その境目にあたる30代後半くらいか...
文字に染み込む
書道家だった祖母は、自宅の離れで書道教室をひらいていた。おばあちゃん子だった私にとって最初期...
寝ても覚めても、キュウリ
流行りの風邪をひいて、すっかり参ってしまった。さいしょに喉の違和感があって、なんかへんだと思...
甘やかな秘密
生まれてはじめて一人きりで大きな街まで行ったときのことを覚えている。私の出身地は、静岡県のな...
下北沢、ティッシュのナポリタン
井の頭線下北沢駅西口を出てすぐの脇道を左に曲がって、50メートルほど行ったところに、その店はあった...
言葉と本のチカラ
──── 冬にスタートしたおいしさの扉も、春が過ぎ、まもなく半年を迎えよ...
その笑顔に惹かれる理由
「すごいねすごいね。こんな本、いったいどうやって作ったの!?」そんなふうに、はまじが言ってく...
十七音の世界
郵便局からの帰り道、たまらなくなって「くしゅん」とくしゃみをして立ち止まったところ、向こうから歩...
領収書の観察
先日、友だちとご飯を食べに行ったときのこと。すっかりお腹も満たされて、次行く場所へと気も急い...
物語はつねに自分の外側に。
雪が降ると、「大人だなあ」といつも思う。思うのが先か、じっさいにそう呟いてから思うのか、ど...
あなたにとって、記憶を共有できるご飯はなんですか?
先日、久しぶり会った友人たちとご飯を食べていたときのこと。「これ見て。ほらこの絵本、覚え...
小酌事始め。
人が祈りを捧げる姿を、正面から見たことはありますか?私がそれを目にしたのは、この家に暮らして...
好きなことが、そうではなくなったときに。
生き方に影響を与えてくれた作家本という存在が...
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人を想い、自分らしい時間を大切にしている在原みゆ紀さんと、彼女らしさの素 を つくる、家族や友人とのあったかい食事。
日常のおいしい喜びを、人に伝えられるようになりたいという川村明子 さんと、彼女らしさの素をつくる、パリでの生活や旅先での食事。
少しちからをぬき、キホンを大切にする松浦弥太郎さんと、彼ならではの素をつくる、くらしと食事。
いつも新しい世界に触れることを大切にしている篠崎恵美さんと、 彼女らしさの素をつくる、世界の食事。
社会を観測し自分の目線を大切にしている佐野さんと仕事の仲間の素となった、映像 とともにある食事。